スタッフブログ

ダイビングの「気になる」を解説◎~Cカードってなに?編~

ダイビングライセンス取ろっかなぁ~と・・・思いつつネットで「ダイビング ライセンス」
なんて調べてみると出るわ出るわ「〇〇円でCカード取得!!」というナゾ専門用語。
どのダイビングショップのサイトにも必ずと言っていいほど出てくるこの「Cカード」というワード。
なんとなくサイトを眺めていると一つの答えが挙がってきます。
「なるほど、Cカードってダイビングライセンスのことか!」
ではさっそくですが正解を言います。ダイビングライセンス≒Cカードです。
ダイビング Cカード
間違いではありませんが完全一致ではないのです。
今回はこの「Cカード」について解説していきます。
こんにちは、ダイビングインストラクターのかっきーです◎

CカードのCとは?

Aカード、Bカード、そしてCカードDEFG・・・
という順番のCではありません。ダイビングライセンスにおけるCカードのCとは「Certification Card(サーティフィケーション カード)」のCです。
直訳すると「認定書」という意味になります。
ただしこのダイビングCカード、国家資格でもなければ免許証でもありません。
単なる「卒業証書」みたいな意味合いです。ですので身分証の代わりにもなりませんのでご注意を◎

ダイビングライセンスとCカードの違い

大きな意味合いではダイビングライセンス=Cカードと思って頂いて大丈夫です。
しかし細かく言うと「ボク、ダイビングのCカード持ってるんですよ!」は実はとんちんかんな言葉です。
理由は以下のとおりです。

①様々なダイビングライセンスの発行団体がある

ダイビングライセンスの発行団体は「指導団体」と呼ばれ、発行枚数世界一の「PADI」や歴史の長い「BSAC」、他にも「SSI」「NAUI」・・・
世界中にかなりの数の指導団体が存在します。
この数ある指導団体ですが、基本的にどれも安全第一でダイビングを良い趣味にしてほしいのがモットーなので特にこだわる必要はありません。
先程のとんちんかん君に対する一つの返しが「どこの指導団体?」になります。

②ダイビングライセンスにはランクが設定されている

どの指導団体でもダイビングのライセンスにはランクが設定されています。
ライセンスのランクを上げれば上げるほど潜れる深さや水中での活動内容(沈没船や洞窟等)が広がっていく仕組みです。
各指導団体によって呼び名は違いますが基本的に同ランクでの活動範囲は同じです。
ちょうど車の免許みたいなものです。
仮免許→普通免許→二種免許(タクシーとかの緑ナンバー)→大型二種(どデカイトラック)の様な段階が
ダイビングライセンスにも存在します。
このいくつもあるランク全てがCカードとなりますので、「初級のCカード」「中級のCカード」・・・
という具合で使い分ける事になります。
とんちんかん君に対するもう一つの返しが「どのランクのCカード?」となります。
ダイビング Cカード

ネット検索で出てくるCカードはどのランクのCカード??

特別分かりやすい表示でない限り基本的に「初級のCカード」の事を指している事がほとんどです。
なぜなら「Cカードのランクは飛び級できない」というルールがあり、どんな方でも最初は同じだからです。
そこから必要に応じて(どんな深さや場所でダイビングしたいかによって)Cカードのランクを上げるという流れになります。

Cカードのランクが上がればどんな事が可能になる?

Cカードのランクを上げるとダイビングの幅が広がることは先程の説明のとおりです。
ではどれくらい変わるのかをルールとぶっちゃけなところを解説致します◎

①初級Cカード


「オープンウォーターダイバー」や「オーシャンダイバー」という名称で呼ばれており、
・水深は18mまで(浅く穏やかな海域に限る)
・垂直に浮上可能な水域(沈没船や洞窟は不可)
・バディ(相方)はインストラクター
・太陽が出ている間のみダイビング可能
といったルールとなっております。
ぶっちゃけなところを言うと「ダイビングできなくはない」といった感じです。
初級ということもあり経験の浅さが出てしまい、安全面を考慮してダイビング経験が浅い状態で18mまで潜る事はほとんどありません。
実際のところ3~8mくらいの深さでのダイビングが多いと思います◎

②初級+Cカード

このCカードは指導団体により「初級の補修用」といった感覚のCカードです。
このランクのみ飛び級可能となっておりますので必要がなければ飛ばしてしまいましょう!
ただしダイビングショップによっては方針として必ず受講するところもあるかもしれませんので、
その場合はショップのルールに基づいて進めましょう◎

③中級Cカード


「アドバンスダイバー」「スポーツダイバー」という名称で呼ばれており、
・水深は30mまで
・バディは同ランク同士でダイビング可能
・垂直に浮上できないところもダイビング可能
・時間に関係なくダイビング可能
といったルールとなっております。
ぶっちゃけなところを言うと「ここで充分に本格的なダイビングができる」と考えます。
ほとんどのダイビングルールの制限がなくなり、自由度がグンと上がるのがこのランク。
実際ダイビングを楽しんでいるダイバーさん達の中で最も取得率が高いのがこのランクになります。

④中級以上の上級Cカード

「ダイブマスター」「ダイブリーダー」や、更に高ランクの「ダイブディレクター」、ついには「インストラクター」とひたすら続くランクです。
中級から先は遊びの幅というより自分以外にも周りのダイバーの安全管理や指導、育成さらにインストラクターでは認定権がついてきます。
ダイビングを趣味として続けていくと興味が湧いたりすることはあるかもしれませんが、
ぶっちゃけなところを言うと「なくても全然遊べる」というが正直なところです。
しかしながら安全管理や水中でのパフォーマンスは中級までのそれと一線を画すものとなるので極めたい方にはぜひチャレンジしてみる事をオススメします◎

自分に合ったCカードを取得しよう


Cカードのランクの事をある程度理解できれば、あとはそれを目指すだけ◎
とはいえ数あるダイビングショップはショップごとに様々な方針があると思います。
パパっと中級Cカードまで欲しくても初級のCカードでのダイビングをじっくり遊んでからのランクアップをオススメしているお店や、
逆に上級Cカードまで一気に取得することをオススメしているお店もあったり。
このショップによっての違いについては良いも悪いもありません。
ですのでCカードの取得を考える時は「どのランクが取得したいのか」をなんとなくでも思い浮かべてからダイビングショップを訪ねてみましょう。
きっと相談に乗ってくれるはずです◎

まとめ

・CカードのCはCertificationのC。
・Cカードには指導団体がたくさん存在する
・各指導団体ごとにランク分けされている
・どのランクのCカードを取得するべきかはどんなダイビングをしたいかによって変わる
ということでした◎
これからダイビングライセンス(Cカード)を取得したい方は参考にして頂けると幸いです。
では!長文になりましたが今回はこの辺で◎

関連記事