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ダイビングの気になるを解説◎~ログブック~

こんにちは!ダイビングインストラクターのかっきーです◎
どんどん気温が上がってきて、日によっては夏を感じることも多くなってきました。
しばらく遠ざかっていたダイビングも休日の過ごし方の選択肢に入ってくる方も多いのでは??
今回は自分のダイバーとしての履歴書でもある「ログブック」に焦点を置いて、
そのログブックの必要性や使い方、押さえておきたいポイント等を解説していきます◎

ログブックとは

まずは「ログブックってなに?」状態の方への簡単な説明です。
ログブックとはダイビングライセンスを持つすべての方が持っているノートです。
この1冊のログブックの中身は「ダイビングログ」と「クオリフィケーションレコード」、
現在所持しているダイビングライセンスカード等を一つにまとめることができ、この便利アイテムの総称がログブックです。
※ダイビングライセンスの指導団体ごとに多少名称や記載方法に違いがありますが、
意図するものは同じですので参考までに。

ダイビングログ

ダイビング ログブック
過去のダイビングの情報を確認したり、その際見た水中生物や感想、技術面での今後の課題、
一緒にダイビングをしたメンバーからのコメント等なんでも書き込みアリのノートです。
一言でいうと「そのページを見たらその時のダイビングを思い出せる」ように書いておけばOKです。

クオリフィケーションレコード

こちらは自分で書いたりすることはなく、ダイビングインストラクターのサイン用のノートです。
各種ダイビングライセンス取得のための講習内容を進めるごとに、
完了した日付やサインを書いてもらうノートです。
全てのページが埋まればダイビングインストラクターになります。

ログブックがなぜ必要か

あくまでもログブックを書く、書かないは個人の自由です。
ではなぜ超めんどくさがりのボクでさえこのログブックを書いているのかというと、
このログブックという物は自分が過去のダイビングを思い出すための物であると同時に、
「客観的に自分の過去のダイビングの記録を残す」ための物でもあるからです。
海外や沖縄、その他日本各地のダイビングスポットへ赴きダイビングをする際に
このログブックの提示を求められることがあります
ダイビング ログブック
抜き打ちチェックの感覚ではありません、普通は提示を求められる感覚です。
ここで現地のインストラクターはその日のダイビングの内容をざっくり決めるのです。
ログブックを書いていないなら当然「過去の記録なし」という判断になり、
あまり有名なダイビングポイントへはいけないこともしばしば。
ログブックは自分のダイビングのレベルアップのためにも、
思い出作りのためにも、安全に良いダイビングをするためにもしっかり書いていきましょう。

ログブック作成について

ここからはログブックを書いていく上で重要なポイントや、
いつログブックを書くのか等のタイミングについて紹介していきます。

ログブックの書き方

ダイビングライセンス指導団体公式の物はもちろん、
自作でログブック(ダイビングログ)を作るダイバーさんもいます。
ダイビング ログブック
自作がダメなわけではありませんが、省くべきではない情報もありますので参考になれば幸いです。
主な情報としては

「日付」・・・ダイビングをする日付を書き入れる。
「経験本数」・・・現在何本目のダイビングなのか。
「天気」・・・天気は天気ですね。
「風」・・・風向きや風速等です。
「海況」・・・海の状況の略称です。0~9の数字で表したりします。
気温・水温」・・・気温と水温です。
「潮汐流(ちょうせきりゅう)」・・・大潮・中潮・長潮・若潮・小潮の中からその日に当てはまるものを記入します。
「干潮・満潮時間」・・・何時に干潮・満潮になるのかを記入します。
「主催・サービス」・・・ツアーを開催しているダイビングショップが主催、行先のダイビングショップがサービスです。
「テーマ」・・・ライセンス講習なのか遊びのダイビングなのか、遊びならその日の課題や目標等なんでもアリです。
「ポイント」・・・ダイビングポイントの名前を記入しましょう。
「スーツの種類」・・・ウェットスーツかドライスーツか、またその生地の厚さを書きます。
「タンク・ガスの種類」・・・該当するそれぞれの種類を選びましょう。
「ウェイト数量・追加装備」・・・何kgのウェイトを使用したか、また追加装備はウェイトに関わる物(カメラ等)を記入します。
「容量・重量」・・・タンクのサイズと重量を刻印をチェックして記入しましょう。
「開始タンク圧力」・・・ダイビング開始時のゲージの数値を記入します。
「終了タンク圧力」・・・ダイビング終了時のゲージの数値を記入します。
「空気消費量」・・・1本のダイビングで何リットル空気を消費したかを記入します。
計算方法は(開始タンク圧力-終了タンク圧力)×タンク容量=空気消費量です。
「エントリー時間・潜降時間」・・・エントリー時間は水に触れた時間、潜降時間は潜降を始めた時間です。
「浮上時間・エキジット時間」・・・浮上時間は水面に達した時間・エキジット時間は水から上がった時間です。
「C・T CODE(カレントティシューコード)」・・・体内に有する窒素量をA~Gの7段階で表します。
C・Tコードはダイビング開始時のコードを記入します。
「S・CODE(サーフェシングコード)」・・・ダイビング終了時のコードを記入します。
「透明度」・・・水中での垂直視界を透明度といいます。何m先まで上、もしくは下が見えているかを記入します。
「透視度」・・・水中での水平視界を透視度といいます。何m先まで周りが見えているかを記入します。
「最大水深」・・・1本のダイビングで最大何mまで潜ったかを記入します。
「潜水時間」・・・1本のダイビングで何分間ダイビングをしたかを記入します。

以上がログの主な項目になります。
たくさん項目はありますがどれも大切な情報なのでしっかり記入しておくことをオススメします。

ログブックを書くタイミング

上の一覧の通りログブックにはたくさんの情報を書き入れる欄があります。
たくさん欄があるがゆえに1~2分で完成することは不可能ですので、
ゆっくり時間を割いて作成することをオススメします。
かと言ってのんびりタイムが長いダイビングスケジュールのこともあれば、
結構バタバタとしてしまうようなダイビングスケジュールの日もあります。
ログブックを書き始めるタイミングとしてオススメなのが、
ダイビングが始まる前の空き時間です。
ダイビング ログブック
上の一覧の青文字の項目が事前に記入可能なものです。
風や潮汐流や干潮・満潮等聞きなれないものもありますね、
誰か知ってそうな人に聞くのもアリですがスマホで「現在地名・今日・潮汐流」とかで検索した方が圧倒的に早かったり、
釣り人やダイバーさん等海の状況を知りたい人が使うアプリも多々ありますので登録しておくと便利です。
青文字以外の情報はダイビング後に記入することになりますが、
これらのほとんどがダイブコンピューターの記録を写すことになります。
ダイビング ログブック
自分の記録を確認するためにもダイブコンピューターは基本一人一台なのです。

空きスペースの活用法

基本的にログブックには何も書かれていない空きスペースがあるはずです。
この空きスペースは自由スペースでもあり、何も書かなくても何の問題もありません。
しかし空白のままだと殺風景なログブックになりがちなので、
皆さん思い思いに活用しています。
ダイビング ログブック
例えば見た生き物や景色の絵をかいてみたり、メンバーから一言コメントをもらったり、
議事録や簡単なメモに使ってもよし。自由に活用しましょう!

特に重要な項目

ログブックを書く理由としても挙げたインストラクターに提示を求められた時、
特にどのような情報を見ているかを紹介します。
参考にして記入漏れがないように注意しましょう。

日付

この情報はどの季節のダイビングが好きなのかなーと思ってみているわけではありません。
ログブックの最新ページの日付けがそのまま最終ダイビングの日付けとなり、
「どれくらいのブランクがあるのか」という証拠になります。
いくら経験本数が多くてもブランクが2年、3年ともなるとインストラクターも不安なのです。

経験本数

これももちろん重要な情報です。
器材を使いこなせるかどうかが安全にダイビングができるかどうかといっても過言ではありません。
そしてダイビングを経験すればするほど上達はしていくものなので、
経験本数も安全にダイビングができるかどうかの判断基準となります。

空気消費量と最大水深・潜水時間

水圧の関係で深く潜るほど空気の消費が多くなります。
それらを考えた上でどれくらい空気を消費するのかを見ます。
この情報でダイビングポイントを選んだり、ダイビングの時間を考えたりします。
また、通常より大きなタンクを使用することを勧める場合もあります。

以上が特に重要な情報として見られることが多いですね。
提示する直前に未記入に気づいても思い出せないし、
適当に書くくらいなら未記入の方がまだマシなので気を付けましょう◎

まとめ

ログブックは安全にダイビングをするためにとても重要なアイテムです。
自分は当然として他の誰がみても過去のダイビングの経歴をしっかり把握することのできるようにきっちり書いていきましょう。
あとは空いたスペースを自由に使って自分だけの宝物にできれば、
早く次のページを書きたくて自然とダイビングの予定も立てやすくなるかもしれませんね。
以上ログブックについてでした◎

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