ダイビングのホワイトデー◎(海が白くなる!?)
ホワイトデーですね・・・
世の男たちがソワソワしたあの日から早1ヵ月。
バレンタインデーでは義理でも本命でも女性はみんな言うんですよ・・・
「ホワイトデーお返しとかそんなんいいよ!お返し欲しくてあげたわけじゃないから!!」
ここで「ふーん、じゃあ何も返さんでいいか」なんて考えた時点でOUTです。
ちょっとした気持ちでいいから何かお返しをしましょう。
こんにちは!ダイビングインストラクターのかっきーです◎
ボクはホワイトデーにはLINEでスターバックスコーヒーのチケットを送ります。
女性はみんなスタバが好きです。(偏見)
ダイビングとホワイトデー、一見何の関係もなさそうですが、実は存在するのです。
この3月という季節に海が一気に白く濁りだすのです!
この現象を「春濁り」と呼びます。ちょっと通なカッコつけた言い方をすれば「スプリングブルーム」と言います。
今回はこのダイビングにおける春濁りとその注意点について解説していきましょう◎
春濁りは春季大繁殖とも言います。
海水中には塩だけではなく、動物性プランクトンや植物性プランクトンが住んでいます。
1つ1つは小さくて見えるか見えないかくらいのサイズですが、たくさん集まれば海水の透明度をガクッと下げる要因となります。
春になり気温が上がり、穏やかな気候が増えるにつれて強い日差しが射す日も増えていきます。
そうなると海水中の植物性プランクトンが光合成を一気に始めるわけです。
流れで言うと、
強い日差しが射す→植物性プランクトンが元気に光合成→栄養分があるだけ増えていく→一定量まで植物性プランクトンが増えると増殖のペースも落ちる
という感じです。ここまでで終われば大した濁り具合でもないのですが、
更にここに冬のなごりの強い風等が吹くと波が起き、濁った海水とキレイな海水が混ざり合い、最初の状態にリセットされるという
サイクルになってしまいます。
これが冬と春の間に起こる春濁りの正体です。
※大繁殖するのはミジンコみたいな微生物ではないのでキモくはないです。
ダイビング中のあらゆる活動において透明度は重要なテーマです。
春濁りの際の注意点をまとめてみました。
ロストのリスクが上がる
白くかすんだ水中では通常よりも視界が悪くなり、
ロスト(迷子)のリスクが上がってしまいます。
その為春濁りに限定したことではありませんが、視界が悪い(透明度が低い)ダイビングではバディやガイドインストラクターから
あまり距離を取らずに水中で団体行動を心掛けましょう!
縦一列にガイドインストラクターを追いかける陣形を作ってしまうと、
メンバーが多いほどガイドから後ろの方が見えなくなってしまうのでロストの可能性も上がりますし、
ロストをしないにしてもはぐれていないか気がかりでダイビングの活動範囲も狭くなる結果を招きます。
望ましい陣形は扇型に広がり、全てのダイバーとガイドが一定の間隔を取り続けられるとベストです。
ロストした際の手順をおさらいしておく
ダイビング中にロストしないように対策を練る必要があることは言うまでもありませんが、
どれだけ対策を重ねてもやってしまう事もあります。
その際に大切なのが、予めロストした時の対応をメンバー間で示し合わす事です。
ダイビング中にロストした際は
・1分間その場で留まり、迎えが来なければゆっくり浮上する
・浮上が完了し水面に出たら再度潜降することなく、BCDにしっかり給気して浮力を確保する
・レギュレーターもしくはスノーケルを咥えたまま待つ
・必要に応じてシグナルフロートを立てる
などの対処法も決めておきましょう。
浮力調整が難しくなることも
水底ギリギリを泳ぐのなら問題ありませんが、中層(水面でもなく水底でもない部分)
を泳ぐ場合、いつもなら水底と自分の距離感で出来ていた浮力の調整や水深の管理も
透明度が下がる事により目標物が見えなくなる可能性があるため、いつも通り浮力の調整をしているつもりでも
気づけば浮いて行っていたりすることもしばしば。
浮力や水深の管理は目標物ではなく自身のダイブコンピューターや水深計で水深を確認しながら行いましょう。
水中でも四季折々の景色を観る事ができるのもダイビングの魅力の一つです。
各シーズンによって特別注意するべきことも変わってくるのでしっかりと安全第一の対策を練って楽しんでいきましょう!!